【PHP】XAMPPでの開発環境構築
※この記事はWindowsでの構築手順となります。
記事内の用語
XAMPPのインストール
1. XAMPPをダウンロードする
こちら (Apache Friends)にアクセスし、「Windows向けXAMPP」をクリックします。PHPのバージョンは、こちらより使用するバージョンを選択しパッケージをダウンロードすることができます。
2. ダウンロードしたEXEファイルを実行する
XAMPPのインストーラーが開きます。細かい設定が可能ですが、基本デフォルト設定のままで問題はないため「Next」を順にクリックし進めてください。インストールが完了すると「Finish」が表示されますので、選択しインストーラーを閉じてください。
XAMPPの起動
1. XAMPPを起動する
デスクトップに作成されたショートカットやXAMPPのインストール先のフォルダ内より「xampp-control.exe」をクリックし起動させてください。
XAMPPのコントロールパネルが起動したらModule列の「Apache」「MySQL」にて、Actions列の「Start」を順にクリックします。
成功した場合、PID(s)列、Port(s)列に数値が表示され、Module列の「Apache」「MySQL」の文字背景が緑色となり、Actions列が「Stop」に代わります。
Apache、MySQLの起動確認
1. ダッシュボード(http://localhost/dashboard/)にアクセス
上記にアクセスし問題なく表示されれば正常にApacheが起動しております。
※Apacheが正常に起動していない場合、「このサイトにアクセスできません」というページが表示されダッシュボードにアクセスできません。
2. phpMyAdmin にアクセス
ダッシュボードの上部ナビゲーションより、「phpMyAdmin」へアクセスしてください。問題なく表示されれば正常にMySQLが起動しております。
※MySQLが正常に起動していない場合、複数のエラーメッセージが表示された画面が表示されます。
実際にPHPを記述しブラウザに表示する
ここまでの手順が問題なく実行できた場合、ブラウザに表示する準備が完了しましたので以下手順で実際にブラウザに表示してみましょう。
1. プロジェクトの作成
初めにXAMPPのインストール先(デフォルトでは「C:\xampp」)の「htdocs」へアクセスします。
新規フォルダ(プロジェクト)を「test」で作成します(名前は何でもよい)。
2. PHPファイルの作成
ここでは、VSC(Visual Studio Code)を使用します。
※VSCインストール参考サイト
VSCを開き「ファイル > フォルダを開く...」より手順2で作成した「test」フォルダを選択し開きます。
新規に「index.php」ファイルを作成し以下内容を記述します。
<?php echo 'Hello, world!'; ?>
3. ブラウザに表示する
こちら(http://localhost/test/)にアクセスし、「Hello, world!」と表示されれば成功です。
ちょいメモ
なぜ「index.php」なのか?
XAMPPにて「htdocs」内にプロジェクトを作成しアクセスした場合、ブラウザに表示されるファイルは「xampp > apache > conf > httpd.conf」内の「DirectoryIndex」が参照される。
記述されている順番にファイル名が検索され、対象のプロジェクトに同名のファイルがあった場合に参照される(以下一部抜粋)。
DirectoryIndex index.php index.pl index.cgi index.asp index.shtml index.html
【IT用語】投稿記事の用語メモ
※自身が投稿した記事内で使用した用語のメモです。
用語メモ
PHP(PHP: Hypertext Preprocessor を再帰的に略したもの)
WEBサイトやWEBアプリケーション制作を得意とする、サーバーサイドのスクリプト言語です。
HTMLに組み込むことで動的なWebページを作成することができます。
また、DBとの連携が得意でデータの保存・更新・削除や、大量のデータから特定の情報を瞬時に検索したりすることができます。
デメリットとして、ネイティブアプリやWeb以外の開発には向いていないところです。その他に「セキュリティが甘い」「大規模開発に向かない」等があります。
PHPを用いたCMSツールにWordPressがあります。
PHPフレームワークには「Laravel」「CakePHP」などがあります。
公式マニュアル:PHPマニュアル(日本語ドキュメント)
公式サポートについて:PHP: Supported Versions
脆弱性に関して参考にさせていただいたサイト
・PHP における脆弱性との向き合い方とその対策方法 | yamory Blog
・【8つの攻撃手法別】PHPのセキュリティ対策方法を解説!対策の重要性とは...
XAMPP
無償でApache、MariaDB、PHP、Perlなど複数のOSS(オープンソースソフトウェア)やツールを一括してダウンロード、インストールすることができるApacheディストリビューションです。
公式サイト:https://www.apachefriends.org/jp/index.html
Laravel
PHPのWEBアプリケーションフレームワークの1つです。
Microsoftの.NETの開発に参加していたTaylor Otwell 氏が開発し、2011年6月にバージョン1.0がリリースされました。
■ 参考サイト
公式サイト:https://laravel.com
Laravelバージョンの確認:https://laravelversions.com/ja
Apache(Apache HTTP Server)
世界的に使用されるオープンソースのWebサーバーソフトの1つです。
- 高い安定性と信頼性
- 拡張機能の豊富さ
- 処理速度の速さ
- 複数のOSで使用が可能...など、複数の利点があります。
公式サイト:https://httpd.apache.org/
日本語ドキュメント:https://httpd.apache.org/docs/2.4/ja/
phpMyAdmin
ブラウザよりMySQLを管理できるWebアプリケーションです。
PHPで実装され、利用するにはMySQLが動作しているサーバーにApacheなどのWebサーバーとPHPがインストールされていないと利用できません。
XAMPPをインストールすると簡単に環境が構築でき使用できます。
EXEファイル
Windows上で実行可能なプログラムが納められたバイナリ形式のファイルで、拡張子は「.exe」となっています。
その他にDLL(Dynamic Link Library)ファイルがあり、EXEファイルの多くは実行時にDLLファイルから必要な情報を呼び出し利用されています。
MySQL
Oracle社が開発したデータベース管理システム(DBMS)の1つです。
オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で、Excelのような表形式でデータを管理します。データはテーブルで管理し列を「column」、行を「row, record」と呼びます。
公式サイト(日本語):https://www.mysql.com/jp/